こころとからだをひとつに結ぶ

*シャバアーサナ(くつろぎのポーズ)*
ヨガとは、サンスクリット語で『結ぶ』『繋ぐ』『統一』『調和』などを意味する言葉です。
ストレスなどでバラバラになってしまったこころとからだをひとつに結び、本来の自分を取り戻すのがヨガの大きな目的のひとつです。
授業が始まり、足の先からゆっくり少しずつほぐしてゆきます。
施している部分に意識を向けていくと、ちゃんとそれに答えてくれる自分の身体。
伸ばしたり、縮めたり。
どんどん全身の流れが良くなっていくのがわかります。
血色が良くなってきて、皆さんのお顔もきれいなピンク色に染まっていきます。
「ああ、生きているんだなぁ〜〜」
自分の身体がとても愛おしいような、嬉しい気持ちになります。
周りや形にとらわれず、自分に向き合い、こころとからだをひとつに結ぶ。
初心者の方はキョロキョロと他の人の動きを気にされたりもしますが、そのうちみなさん自然と目を閉じとても心地好さそうな優しい表情に変わってきます。
筋力アップ系のポーズの時も、少し辛そうなお顔をされながらも目を閉じ、懸命にご自分と向き合おうとされています。
目を閉じると周りの音など全く気にならなくなります。
静寂な自分だけの世界。
自分の内側に耳を傾けると、たくさんの答えを教えてくれます。
肩こりや腰痛や、ストレスなどない、本来の自分を取り戻す答え。
ポーズがうまく出来ていなくてもきちんと向き合えていれば、自分の力で、自分の悩みのある部分やからだの使い方などの癖、また、生き方や考え方の癖までも見直せると私は信じています。
ヨガと出会ってからどんどん変わっていく生徒さん達をたくさん見させていただいたから、そう実感しています。
ポーズの完成度や理屈云々にこだわらず、ただ感じるがまま素直に受け入れてくださる方ほど、素晴らしい効果が表れていますよ✨
数年前に90歳のおじいちゃんが海辺でシルシアーサナ(三点倒立)をされているのをテレビで見ました。
泳いだり、砂浜を全力疾走したり、ヨガのポーズも何個かされていて、ご本人はそれがヨガとは知らなさそうでしたが(笑)
毎日続けてらっしゃるそう。
ひととおり終わったら、シャバアーサナ。(仰向けで寝て休む)
「右手ありがとう…左手ありがとう…」
と呟きながら足の先からあたまのてっぺんまで感謝をされていました。
指導をさせていただいている時、たまにその場面を思い出します。
皆さんもそんな気持ちで心地よく休めていらっしゃるのかな…
初心者の方のご参加が多い授業ではシャバアーサナの時こんなお話をよくします。
「普段正常に動いてくれているこの身体。
決して当たり前の事ではなく、60兆の細胞ひとつひとつが正常に働いてくれているからこその結果です。
今しばらくだけでも、日頃がんばってくれている身体を休めてあげて、褒めてあげましょう」
このブログを書くにあたって、あの元気なおじいちゃんの事を検索してみたら、ほぼ同じ事が書いてあってびっくり👀‼️
このおじいちゃんとはすごく気が合いそうです😊💕